ISMP Executive Director 横山 智佐子さん 三重県出身。91年ユニバーシティー・オブ・カリフォルニア・サンタバーバラ校映画科卒業。 92年レオナルド・ベルトルッチ監督の「リトルブッダ」で編集室インターンとして、アカデミー賞受賞エディター、ピエトロ・スカリアと働き始める。その後 同エディターの下、ガス・バンサント監督の「グッドウィル・ハンティング」、リドリー・スコット監督の「グラディエーター」「ハンニバル」「ブラック・ ホーク・ダウン」でファースト・アシスタント・エディターを務める。04年には自らもチーフ・エディターとして独立。「アンティル・ザ・ナイト」「オン リー・ザ・ブレイブ」などのインディペンデント映画を編集。05年には紀里谷和明監督「キャシャーン」の、USA公開バージョンの編集にも携わっている。 現在は07年11月公開の「アメリカン・ギャングスター」(リドリー・スコット監督)に携わっている。 ISMP 19401 South Vermont Avenue Suite H101 Torrance CA 90502 Phone: (310)324-1500
日本の短大に通っていた時に、夏にカリフォルニアに短期留学をしたんですね。それまでは将来何をしたいのかわからなかったのですが、カリフォルニアには映画の学校が沢山ありまして、そこで映画に目覚めたんです。もっと詳しく勉強してみたい、と思うようになりました。 でもアメリカに行く為には、お金が必要ですから、短大卒業後はお金を貯めるために、ダイエーに就職して3年間勤務しました。 そして、1987年に渡米しました。日本の短大の単位をトランスファーしてアメリカの大学に進むということもできたのですが、英語力に自信がなかったので、まずはサンタモニカカレッジで2年間一般基礎学を勉強して、その後でUCサンタバーバラの映画化に編入して、91年に卒業しました。
業界に入ってから10年間は本当にラッキーでしたね。ピエトロ・スカリアさんの見習いから、セカンドアシスタントエディター、ファーストアシスタントエディターと、とんとん拍子に階段を登って行きましたので。苦労といえば、ものすごく忙しかったということですかね。それ以外はありません。 今は、アシスタント業でなく、エディターになりたいと思っています。こちらでは年功序列ではありませんので、長年やっていれば上に上がれるということはありません。私も10年以上ピエトロ・スカリアのアシスタントをしてきましたが、だからといってピエトロが私をエディターにしてくれるわけではありません。彼も現役のエディターですから、私がエディターになるということは彼と競合するわけですから。そういう意味では、ハリウッドではベテランになっても常に不安がありますし、一つ仕事(映画)を終えると、次の仕事を自分で取りに行かないといけないので、そういう意味でいつも緊張しています。現在は、自分自身でエディターになる道を探している状態です。苦労といえばそういう点なのでしょうかね。
携わった映画に、沢山の人が入って、面白かったといわれた時がやはり一番嬉しいですね。我々は、制作段階で100回も200回も見ていきますので、麻痺してくるので、映画の面白さがわからなくなっていくのですよ。ハリウッドでは、必ず映画完成前にオーディエンスプレビューというのがあります。一般の方に完成前の映画を観ていただいて、評価を得るのです。その評価が悪ければ、映画は作り直しになるのです。以前「グッドウィルハンティング」という映画をやった時に、オーディエンスプレビューで前代未聞の高得点を記録して、98%の人が非常によかったといってくれたんです。そのプレビューの時に私の隣に座っていた男性が泣いていたんですね、それを見た時に、「あ、この映画はよかったんだな」て初めて気づきました。
子供がいるのですね、私一応母親なんです(笑)。いつも忙しく仕事をしているんですが、いつも忘れないようにしているのは、私は子供と楽しい時間を過ごしたいから仕事をしているのだということなんです。ですから子供と一緒に過ごす時間を大切にしています。 今はだいぶ時間に余裕ができましたが、忙しかった時期には、撮影で海外へ行くときには小さな子供と、その子守りに母を連れていったりしてました。覚えているかどうかわかりませんが、イギリスやイタリアなどに一緒に行ったのですよ。